KANAZAWA-AIR

金沢市公衆無線LAN

「wakuraba AR」の制作過程の公開について


KANAZAWA Civic Tech Contest2017でグランプリを受賞した、わくらばプロジェクト代表の清水さんより、受賞作「wakuraba AR」の制作過程について語っていただきました。

ほかのアプリ開発者の制作過程やノウハウについて聞くことはとても貴重な機会だと思いますので、ぜひ今後のアプリ開発に活かしていただければと思います。

山野市長(左)とわくらばプロジェクトの皆さん(右)

はじめに、「wakuraba AR」とは観光スポット等に関する情報をAR(拡張現実)を利用したストレスのない操作で取得できるスマートフォン向けアプリです。

「wakuraba AR」については以下をご覧ください。

「wakuraba AR」はこちらからインストールください。

Q
わくらばプロジェクトのきっかけは何だったのでしょうか。

A
プロジェクトのきっかけは、このコンテストでした。私(代表の清水)がこれまでの経験で得たスキルを試し、客観的な評価を確認するために、このコンテストに挑戦することを決めました。挑戦に興味を持ってくれた知り合いに声をかけてチームを結成し、わくらばプロジェクトがスタートしました。

 

Q
メンバーはどのような構成だったのでしょうか。

A
メンバーの役割分担は、開発担当が2人、データ作成・デザインが1人、調査・プレゼン1人という構成で、アイデアは4人全員で話し合いました。

 

Q
企画や開発はどのようなスケジュールで進めたのでしょうか。

A
以下のようなスケジュールで進めました。

9月  作品のメイン部分としてARを使うことを決定、技術検証

10月 過去の受賞作品の分析、コンセプトの決定

11月 詳細機能の検討、企画書作成・提出

12月 デモアプリの実装

1月  デモアプリ完成、プレゼンの準備

2月  コンテスト本番

9月の段階では、機能ごとに分けて部分的にプログラムして実験をしていき、12月の段階では、それら機能ごとのプログラムを合わせていく作業だったため、それほど難しくありませんでした。

 

Q
ARを使うことは、どのように決まったのでしょうか。

A
コンテストに応募することを決めた頃に、タイミングよくAppleから開発者向けにARをiPhoneで利用するためのツールが発表されました。これはコンテストに応募する作品で大きな武器として使えると考えたためすぐに採用しました。

 

Q
企画から開発において工夫した点を教えてください。

A
企画においては、コンテストのテーマが地域課題の解決だったので過去の作品がどのように解決しているのか分析し、それに被らないように心がけました。またグランプリの作品が他と比べてどういう点で優れているのか、であったり、資料の作り方なども合わせて分析しました。

機能を最小限にしたサンプルアプリをチーム外の人に旅先で使ってもらうなどしてフィードバックをもらいました。

開発においては、時間の関係上、機能の詳細部分が決まり切らない状態で実装を開始したので、仕様の変更があった場合に対応できるように、なるべく拡張性の高いプログラミングによる実装を行いました。また、アプリの操作面でのストレスをできる限り小さくするため、画面上のボタンの配置や各機能の画面上での動きを繰り返し調整しました。

 

Q
企画から開発において苦労した点を教えてください。

A
企画においては、ARという目新しい要素を使っているものの、機能の中心部分がいわゆる「ナビゲーション」や「観光」といったありがちなものだったので、既存のアプリとの差別化を考える点で苦労しました。

開発においては、ARをアプリ内で使うために使用したライブラリは開発初期段階では使いやすく問題ありませんでしたが、開発後半で独自の機能を実装する上では、ライブラリを単純に使用するだけでは実現することが難しくなってきました。そのため、ライブラリ自身を直接改変する必要があり、その点で苦労しました。

 

Q
今後のコンテスト応募者に向けてアドバイスをお願いします。

A
このコンテストはすでに過去に数多くの作品が提出されており、様々な種類のアプローチがやり尽くされています。これまで一般的でなかったような新興技術を使用することによって、新規性を出すことがコンテストで勝ち抜く上で重要だと思います。あるいは技術的な面以外にも、最近流行しているアプリでユーザが受け入れ始めた体験(例 マッチング、ユーザ間売買など)などを取り入れてみることも有効かもしれません。

 

以上、わくらばプロジェクト代表の清水さんに、「wakuraba AR」の制作過程について語っていただきました。コンテスト応募を考えている皆さんの開発に、ぜひ活用していただければと思います。

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